子宮、膣、汗腺からの分泌物が混じりあった”粘性のある液体”がおりものです。
おりものは、性器の分泌物の集合体ですっ！
おりものの量や状態は、月経の周期に合わせて変化しています。
これは、おりものの分泌が女性ホルモンと深く関わっている為です。
おりものは、卵胞ホルモン（エストロジェン）の分泌が増えると増え、黄体ホルモン（プロジェステロン）が増えると減る仕組みになっています。
おりものの役割としていちばんにあげられるのは、「雑菌が腟の中に入るのを防ぐ」はたらきをする事です。
これを、「自浄（じじょう）」といいます。腟口は、肛門の近くにあり、大腸菌などの雑菌が侵入しやすい環境となっています。
そこで自衛のために分泌されるのがおりもので、いわば目を守っている涙と同じようなものです。
おりものは、腟内を酸性に保つことで、雑菌の侵入を防いでいます。

膣だけに限らずに、人の粘膜はいつも粘液を分泌しています。
腸内に存在する乳酸菌と同様で、普段膣内にいるのは、常に存在する強い酸性の常在菌です。
この常在菌は、ほかの菌が体内に侵入してくるのを防いでくれています。
膣から分泌されるおりものというのは、自然にできた天然の殺菌クリームみたいなものです。
いろいろな菌が紛れ込みやすい部位が膣であり、外部から侵入してくる菌を膣内の分泌物が殺して、おりものとなって排出されるのです。
また、女性ホルモンによる生理前や排卵期などでも、多くの子宮頸部の頸管粘液が分泌されて、おりものが増える時期もあるそうです。